人間の体は不思議なもので、一度習得したものは、自然と体が覚えている仕組みがある。
一度自転車に乗れるようになれば、たとえ数年乗っていなくても、少しすればすぐに乗れるようになる。
それは、一輪車、自転車の手放し走行など、どれも同じで体がインプットしてくれる。
これはどんなスポーツでも当てはまるのではないかと思う。
そんな感覚を、スポーツではないが、実感する場面があった。
それは、先日北海道に少しだけ帰省したときの事である。
僕は、4歳の時から約8年間バイオリンをやっていた。
親から聞けば、物心つく前から、バイオリンがやりたい!やりたい!言っていたらしい。
そんなバイオリンを、先日引っ張り出してきて、少しだけ弾く時間があった。
不思議なもので、数年ぶりにバイオリンに触ったのだが、あまり違和感を感じなかったのである。
それは、僕自身驚きだった。
実際に弾いてみると、弾き始めは、的を外したような音がしていたが、みるみる昔の感覚が戻ってくるではないか。
指が勝手に動いたのだ。
驚いた。
ギターと違い、バイオリンにはコードがない。
その分、音程を決めるすべてが感覚なのだ。
その感覚が、ものの数分で戻ったのである。
体は覚えていた。
なにか、喜びを感じた。
いつか、表彰式でバイオリンを弾きながらお立ち台に立ちたい♪
※なぜ少し高いところで弾いているかは聞かないでください。