知多半島、美浜で開催されたJプロツアー第15戦「美浜クリテリウム」に参戦してきた。1周3.75kmを20周。緩い上りと平坦路の四角いコース。最後は直線路でのスプリント勝負になり自分は集団に飲まれる形でゴール。26位でゴールとなった。
Jプロツアーも終盤。チームとして結果を出したい気持ちがレースに向けての本気度を増す。今回のコースはスプリンターのいない我がチームにとっては厳しいコース設定。最後はゴールスプリントになる事が予想された。チームの作戦としては序盤の逃げに必ず1人が乗り、終盤のスプリント勝負にチーム一丸となって上位ゴールし、ポイント獲得、チームの存在をアピールするというものだった。そして、レース中のチーム内のコミュニケーションを高めチームとしての意思を示しながら走ることを目標とした。
風の強い中レースはスタートした。スタート後頻繁にかかるアタック合戦にチームメイトが代わる代わる応戦。コースが直線的な事、強い風が影響してなかなか決定的な逃げが決まらない状態が続いた。自分は2周目付近で一度集団から抜け出す逃げ集団で1周半ほど逃げるがすぐに吸収。その後もアタック合戦が頻発。チームメイトが集団中盤に固まってしまった時、決定的な逃げ集団8名ができてしまった。チームメイトが乗っていない。かなり焦った。
昨年の我がチームの「後追い」再来。逃げる集団は見えたが上り坂で集団前方を完全に蓋された状態で何もすることができなかった。この状態。さぁ、どうするチームメイトよ。チーム内では「自分のチームだけ逃げにのっていないからすぐに追いの体制を作ろう」との話だった。待てよ。このコースは4km弱の周回コース。レース全体を見えている監督に指示をもらおう。短いスパンで1周ごとに指示を受け取れるはずだ。チームメイトは先頭付近に集まり集団牽引の体制になっている中、監督に指示を仰ぐ。監督は「まだ引くな」の指示。時速40kmを越える中での一瞬の指示に全神経を使う。どうゆうことだ?とりあえず監督の指示に従いチームメイト全員を集団中盤に召集。監督の指示を共有。逃げ集団とはタイム差が広がっていく。次の周回も、また次の周回も監督の指示は「まだ引くな」その通りに走る。集団内で他チームとの話をするうち、愛三工業も逃げに乗っていないことが判明。監督の「待て」の意味がわかった。「愛三と協力して追走する時を待て」という事だった。そうわかった時、愛三の選手が先頭に固まるのがわかった。次の瞬間監督の指示は「一緒に追え」。右手を上げチームメイトを呼ぶ。逃げとの差は1分ほどだったはず。ここから愛三との追走が始まる。思惑が一致しているので差はすぐに小さくなっていった。3周ほどで逃げ集団が前方に見えてきた。スプリンターがいない我がチームはチーム総出で前を追う。
一気に逃げに追いついたので、集団の活性化を防ぐため逃げとのタイム差を一定にしながらの時間が続いた。それと同時に自分たちは集団内に戻り体力回復に努めた。スプリンターのいるチームが追走集団前方を固め、徐々に逃げとの差を小さくしていく。自分たちは全員でゴールのスプリントに備えるため各自がそれぞれのスタイルで体力温存に努めていった。逃げ集団が捕まる瞬間に起こるカウンターアタックに対応しながらゴールを意識した時間が続いた。途中「後追い」の場面はあったもののゴールまで2周のところでリセットできた。ここからはゴールに向けて集中。向かい風の中集団は不安定な状態を保ったまま最後の直線路に突入。位置争いが激しくなっていく。風の影響もあり集団内はMAX状態に不安定。前後左右に位置取りしながらゴールまで100m。先頭付近はもがいているのが見えたが2列目後方は集団が不安定なこともあってブレーキをかけながらのゴールとなった。自分は3列目付近で流れるようにゴール。目の前にいた岡選手も不完全燃焼な状態でゴールするのが見えた。自分は26位でゴール。
結果が残らないだけにモヤモヤ状態が続くが、今回はチームの意思がしっかりと現れる形でレースができたと感じている。決定的な逃げには乗れなかったが、その後すぐに追いの体制を始めなくて良かった。たぶん全員がレース序盤で潰れていたと思う。逃げが捕まりそうになった時、カウンターアタックに対して全員が意識し合えていた事。ゴール前1人1人が少しでも前でゴールしよう。としていた事。みんなの走り方で感じた。結果が出ないからモヤモヤするけどチームの意思が見えたレースだった。正直1年は早いよ。と思った。Jプロツアーは残り1戦。この今の感覚を結果に残したいと思う。引き続き応援よろしくお願いします。