Tour De Hokkaido 2013

2013年9月17日


【第1ステージ】ステージ成績50位(タイム差15'05)
今レース最長距離180kmで行われた第1ステージ。自分の役目は山岳賞ポイント獲得。自分と森本選手に託された。前半のアタック合戦に積極的に動き逃げに乗った状態で山岳に入るために何度と無くアタックを繰り返す。集団が緩んだ絶妙なタイミングで森本選手が単独アタック。見事に決まりその後数名が合流し逃げが決まる。自分は後方に待機する状態で1つ目のKOM(山岳ポイント)を通過。下りに入って先頭とのタイム差が小さくなっていったので次の動きができるように準備しながら2つ目のKOMへ進んでいく。森本選手に合流し、その先は2名がなおも逃げる状態。追走の動きに反応しながら前を追っていく。KOMポイントは個人で獲得しなければいけないので追走を作る動きに反応しているうちに足に力が入らなくなり、2つ目のKOMは集団後方で通過。その後はエースの大場選手を助ける走りをしなければいけなかったが後追いになった自分のいる集団を1度牽引しただけで完全に力尽き、その後60kmはグルペットでゴールを目指した。監督にレースへの目的を決めてもらって望んだレースだったので成績で応えたかったが力及ばず悔しいレースとなった。

【第2ステージ】ステージ成績41位(タイム差7'07)
台風接近により雨の中でのレースとなった。この日は海沿いのコースを往復するコースで落車の危険回避、風による集団崩壊を警戒しながらのレースとなった。この日の目的はエースの大場選手をアシストする事。常に大場選手の近くで安全な環境を作ることに終始する形となった。レースの方は前半は常にアタック合戦が続き落ち着かない時間が1時間ほど続いた。海沿いが近づきチームNIPPOのコントロールがはじまり海沿いの往復路は落ち着いた状態で進んでいった。しかし、雨、暗いトンネル、滑る路面、コーナーの条件が整った場所で落車が発生しチームメイトの遠藤選手が巻き込まれた事が確認できた。その中にレースリーダーも巻き込まれた事で集団はペースダウン。合流を待ってレースが再開された。逃げ6名とのタイム差が開いたことで集団はペースアップ。自分たちでコントロールできるスピードではなかったので集団内で耐える走りが続いた。この日1つのKOMに向けての斜度の緩い坂道でペースは上がり集団に留まるのがギリギリな状態に。最後の勝負所の坂で完全に失速しレースから離脱してしまった。前方には大場選手、遠藤選手が集団から遅れているのが確認できたのでなんとか追いつき総合時間を少しでもアップさせられるように追って合流し、回しながらゴールを目指して終了。


【第3ステージ】ステージ成績37位(タイム差3'52)
最終日も台風の影響で雨レース。チームリーダーはアンカー。この日は総合に絡まない逃げは容認されやすいという事で大場選手が宣言とおりに逃げに乗った状態からレースが始まった。有言実行し、自分の持ち味を出し切る走りは尊敬に値する凄味を感じる。逃げ集団内はさまざまな牽制がある中でハイペースで進んだため、後方のメイン集団もハイペースで進み、あっという間に後半戦を迎えた。逃げる大場選手は逃げで相当な力を使ってしまったようで逃げ集団から離脱。だんだんとメイン集団に近づいてきたのが確認できた。「お疲れさま、ばっくん」あとは自分たちがステージ優勝に絡む走りをするだけなのでそのことだけに集中。小樽に行く最後の峠で最後の勝負が始まった。斜度の緩い坂道を速いペースで進む集団は徐々に人数を減らしながら頂上を目指していった。峠の半分を過ぎ、残り数kmのところで一気にペースアップした集団に一度置いていかれたが再度合流。そこからさらにペースアップした集団に置いていかれ同じく遅れた選手で協力しながら峠を越えて、高速コーナーの続くダウンヒルを下り、先を走っていた遠藤選手に合流し最後の力を振り絞って遠藤選手とともにゴールしツールド北海道が終了した。


総合成績:49位(100名出走)


■総括
台風18号とともに走った3日間のツールド北海道が終わり、これまで2つ走ってきたステージレースの中ではミス少なく今の力を出せたレースだったと感じることができた。決定的な動きに反応できる最大パワーの獲得が全ステージを走って感じた最大の課題だと感じた。そして、雨レースの経験不足からくる濡れた路面への恐怖心は最後まで慣れることができなかった。このレースのために進めてきた準備が形となった部分と想定していたものが低すぎた部分が入り混じる3日間だったことは成績が表していると感じている。結果がすべてのレースに結果が出せないことに悔しさが残るが、上質な経験をチームのおかげで積み重ねられているのでシーズンが終わるまでに身体の底からパワーを出し切って成績を出せる日を迎えたいと思っている。雨の中完璧なサポートをしてくれたチーム、観戦にきてくれたファンの皆様、大会を支えてくれたすべての方に感謝したいと思う。引き続き応援よろしくお願いします。


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