Jプロツアーの中で一番ポイント配分の高い経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップに参戦してきた。6kmコースを29周計174kmで争われたレースはマトリックスのビセンテ選手の独走、スプリント勝利で幕を閉じた。自分はチームの良い展開を結果に結び付けれず集団ゴールの28位でゴールとなった。
前回の群馬CSCでのレースは雪の降る中でのレースだったが、今回は気温も天気も非常にレース日和の中行われた。レース距離が長いことからウォーミングアップは短く汗が流れる程度で終了した。今回はチームからは原川選手、森本選手が序盤の逃げに乗りレースをリードする作戦、他の者は状況を判断しながら仕事をこなし高ポイント獲得を狙いとした。スタート後幾度となくアタックがかかり、逃げを作る動きに入るがなかなか決まらない。最初の逃げはマトリックスのビセンテ選手。回りは「いかせる」という判断。逃げを容認。その後、チームメイトの森本選手が心臓破りの坂で右側からスルスルとアタック。これも容認。その後何名かの後追いの動きがあり集団はすべて容認でペースが一気に落ちた。
どんどん開くタイム差から、中盤以降にペースアップがあり集団が小さくなる動きがある事が予想できた。自分はいつも後追いのペースアップの上下でふるい落とされるので先に逃げたい気持ちがあり、同じ考えの選手を誘い込み逃げを打つ走りに徹した。しかし、何度やってもうまく決まらず中盤シマノのペースアップが始まった。これは予想できたので落ち着いて対処できた。群馬のコースの特徴なのだろうか。集団が割れてもまた1つの集団にまとまる。というのが何度かあった。体調不良の大場選手はここで離脱。
前をいく森本選手とのタイム差が少なくなってきたので次の動きに備えて集団前方で展開。有力チームが集団前方を固めるようになり、森本選手吸収後追走を作る動きが活性化。散発的にかかる動きに反応するも決定打にならず、息を整えている間に原川選手を含む決定的な追走が決まる。自分も慌てて追うが遅かった。動きを見極める頭を作らなければいけないと反省。集団内にはJプロツアーのUKYOホセ選手もいたので、マークするもこれは皆同じ考えでホセ選手の入る追走の動きは特に活性化していた。
レースも後半。活発的な動きがあったので時間はあっという間に過ぎた。思っていたよりもレース後半の訪れは早かった。先頭では優勝したビセンテ選手が独走していたり、集団が分裂しているのが掲示板の情報でわかっていた。前を走る原川選手のためにも自分を含む良い追走集団で前を追いたかった。小さな集団はできるも、吸収。また集団ができても吸収、の繰り返し。逃げていた集団は大きく2つに割れてゴールを目指しているのが確認できた。原川選手吸収後先頭をいく集団に追いつくために集団を牽くも長続きせず結局集団は大きなまま最終局面へ。先頭に16名いっていて20位までに与えられるポイント狙って早めに仕掛けたが結局集団でゴールとなってしまった。結果は28位。
修善寺、ツールド北海道、今回。同じ課題を残す形となった。決定打を打てるパンチ力。課題に対して全力でぶつかっていきたいと思う。チームに対しては貢献することができずに本当に心苦しいです。残されたレースで結果を出すべくトレーニングに励みます。レースを重ねるごとに感じるレースの特性や自分の身体の傾向をしっかりと学習し、さらなる高みに持っていけるように日々過ごしていきたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします。