Jプロツアー唯一の個人タイムトライアル決戦、TTチャンピオンシップに参戦してきた。Jプロツアーは実に面白い。色々な種目を行い各個人の能力をぶつけ合いながら年間ランキングを争う事の楽しさを今日は十分に楽しむことができた。今日は栃木県渡良瀬遊水池の外周を使った平坦コース5.3kmを3周15.9kmでレースが行われ、個人のすべての力を出し切るレースを走ってきた。結果は出走87名中37位と自分の平坦力不足、パワー不足が浮き彫りになる形となった。
個人タイムトライアル。これは普段のロードレースとは違い、1人ずつが出走し、1人でスタートからゴールまでを駆け抜けるレースで、今回は15.9kmを誰が一番速く駆け抜けるかというレースであった。コース上はほぼフラットで、雨と風がレースを難しくした。自分はロードに転向し一番の克服種目といって言いほどのレーススタイルだったが、レースのない週末に行うチーム練習で着実なレベルアップと自信を身につけてきていたので不安要素はなく、チャレンジャーという立場で臨める今回のレースは純粋にレースに対する楽しみな面が多かった。バイクは普段乗っているロードバイクにTT専用ホイールを組み合わせ、ハンドル周りはDHバーを取り付け前傾姿勢の確保に努めた。前輪MAVICコスミックCXR80、後輪MAVICコメットロードの最強の組み合わせだ。
レースの方は入念なウォーミングアップを行いスタートの時間を待った。降ったり止んだりの雨の中スタートラインに立った。気持ちの乗った状態でスタートラインに立つことができた。1分30秒差でスタートしていくので前には誰もいない状態でスタートしていく。スタートは抑える気持ちで徐々にスピードを上げていくイメージ。遠くの方に前の周回を終えた選手が見えるので、その選手を目標にスピードを上げていく。幾つもの水たまりを避けるように集中して走っていった。エアロヘルメットの風を切る音と、雨の当たる音、ホイールのゴォウゴォウゴォウという音が入り混じり独特な時間が過ぎていった。沿道では良い間隔で声援を送ってくれるので気持ちを切らすことなく100%に近いパワーで走る事ができた。1周目はあっという間に終了。2周目へ、周回の前半区間は追い風区間のためできるだけここでタイムを上げたいとギアをかけて踏ん張った。コース中唯一のブレーキ区間では最小限の減速で突入するが路面が濡れていること、慣れないディープホイールに少しバランスを崩しタイムロスをしてしまったが、すぐに気持ちは3周目に持っていくことができた。2周目終了。ラストラップ。3周目に入り、ほどなく後ろから後者のアンカーのモニエ・ダミアン選手が物凄い勢いで自分を抜いていった。1分30秒差でスタートしたのに2周で追いつかれた事になる。悔しいがこちらはすでにMAX状態。抜かれはしたが良い目標だと思い視線を前に向け、踏みこみ続けた。ゴールまでは若干向かい風だったが、できる限りの前傾姿勢でゴールを目指した。ゴールはハンドルを投げ(自転車用語)0.1秒でも良いタイムを出すべく最後の力を振り絞ってゴール。GARMINのストップボタンを押したが、自分が何分でゴールしたかもわからないくらいに疲労したゴールだった。
結果は37位。タイム22分31秒。平均時速42.35km/h。優勝タイムは20分19秒。平均時速46.92km/h。優勝にはほど遠い結果になってしまったが、春先からのレベルアップには手応えを感じているので前向きに取り組んでいきたいと思う。1日中雨の降る天気の中大きな声援がとても励みになりました。本当にありがとうございました。引き続き応援よろしくお願いします。
結果:37位(87名出走)