梅雨明け1つ目のレースとなるJプロツアー第9戦福島県石川町大会に参戦してきた。前回広島大会の腹痛での失速を教訓に今回は水分補給方法やレース中に塩サプリを摂取するなど対策をとっての参戦となった。そして、体調的にはレースが1週間空いた事でフレッシュな良い状態でレースに向かっていくことができた。このコースは以前に走った事があるので大体のコースプロフィールは把握していた。1周13.6kmを8周回と7kmのパレード走行を含めた総距離115.8kmでレースが行われた。レース結果は20位。レース内容は自分としては今年一番充実していたと感じるレースになった。
レース当日天候は晴れ。レースを走るのにちょうど良い気温で昨年まで出場していた選手たちは「こんな涼しさは珍しい!」というくらいに例外的な好環境の中でレースが行われた。チームの作戦はスタートから全員でアタックをしていき先頭集団に全員が乗るくらいの勢いで攻撃し、あとはサバイバルレースに持ち込み優勝、上位入賞を目指すという作戦でレースに臨んだ。
石川町のパレード走行から始まったレースは我がチーム大場選手のアタックからレースがスタートした。本コースに入った瞬間に反射的にアタックした大場選手は他チームを戸惑わせるタイミングでアタックを決め見事に決める事ができた。その後、単発的な追走アタックがかかり自分と澤田選手、原川選手で交互に応戦し追走体制にのる目的でアタックに反応していった。そのうち澤田選手を含む追走集団が決まり先頭は自分たちのチーム2名を含む6名の先頭集団ができ自分のいるメイン集団は一度落ち着きムードに。集団後方では落車が発生し遠藤選手、森本選手が巻き込まれたようだった。
先頭集団に選手を送り込んでいないチームが単発的なアタックや強い引きをみせるが自分たち含め先頭に選手を送り込んでいるチームがその勢いを狂わせる動きをして先頭とのタイム差は約1分を保ったままレースは進んでいった。自分は先頭にチームの2人がいたためメイン集団内で足をためる事ができたと同時に、もし追走が始まったとしても追走にのっかる状態でいこうと決めていた。5周回目にメイン集団は先頭とのタイム差が小さくなったタイミングでペースアップをし、吸収する形となった。自分もカウンターアタックに応戦する形で有利な展開作りに加わった。この動きはすぐに決まり、またしても先頭に大場選手が乗り先頭7名の先頭集団が先行していった。先程まで先頭にいた澤田選手から状況を聞き、これまで澤田選手の働きで大場選手が足を貯めた状態でここまで消化した事を確認した。そして、自分と澤田選手とで協力し後半は有利な状況に持っていけると確信しながら走っていった。6周回目は澤田選手と今後の動きなどについて相談しながら周回していった。
7周回目澤田選手が痛恨のメカトラでリタイアとなり、メイン集団には自分1人の状況となった。ここで考えたのが、先頭にいる大場選手は最後まで先頭集団で逃げ切れば勝てる可能性があること。そして、今自分がいる集団を先頭に追い付かせないようにすることがチームにとってBESTと判断し、メイン集団での危険性の高いアタックにはほぼ反応し集団の勢いを止める動きを繰り返していった。メイン集団内では先頭に選手がいるにも関わらずアタックを散乱するチームや、個人で勝負してくる選手など約20名がいてそれぞれに思惑があるために1つ1つのパターンを考えながらレースを進めていった。もし強力な追走集団ができた時は必ず自分も入り上位入賞をすると決めて走っていった。そんな状況下で一番意識した事は大場選手が勝てる状況をつくる事に全力を尽くすというものだった。自分たちの集団内もインターバルの上下が激しく徐々に人数を減らしながら最終周に入っていった。
最終周に入っても先頭は40秒程度を保つ状態でレースは進み、先頭の逃げ切りもあり得る状況となっていった。「いいぞ。いいぞ。バックン(大場選手ニックネーム)頼むよ」と思いながらの最終周。コース後半は約4kmの上りを上ってゴールなのだが、メイン集団からは最後の追い込みが始まった。自分も自分のためへの走りに切り替えて追い込みをスタート。散発的にかかるインターバルに耐えて耐えての瞬間が続いた。最後はバラバラになった集団後方で最後の力を振り絞ってのゴールとなった。結果はギリギリポイントの付く20位でゴール。
今回はチームとしての動きに参加できた事、そして、終始レースの展開にからむ位置でレースを走れた事が良かったと感じている。レースを走りながら冷静になれたし、レースを先読みしながら反応できたと思う。あとは自分の深部にある力を増幅し、勝てる力を身につけていきたいと思っている。今回のレースは自分にとって1ランクレベルをあげる良いキッカケになったと感じている。レースは約1か月のお休み後、8月18日に長野県宮田にてレースが再開されます。これからも勝利を目指して走っていきます。引き続き応援よろしくお願いします。