J Pro Tour#7 Mt.Fuji Hillclimb

2013年6月16日


Jプロツアーヒルクライム2連戦の第7戦富士山ヒルクライム(あざみライン)に参戦してきた。前回栂池ヒルクライムの反省を踏まえてレース全体で自分の100%の力を出す事に集中し結果は9位でゴール。雨の降る中でのレースだったが今の自分の力すべてを出し尽くせたレースだったと思う。
全長11.4kmで平均勾配10.5%、最大勾配22%という日本国内でもトップレベルの難易度とされる富士山あざみラインを使ってのレースが行われた。もちろん自分にとってこの場所でのヒルクライムレースは初めてだが、MTB時代にはここの上りを使ってインターバル練習をしていた懐かしの場所でもある。その時はMTB。今はROAD。ギア比も違えばバイクも違う。新鮮な気持ちでレース会場に足を向けた。我がチームにはこのあざみラインを知り尽くした森本選手がいるので彼から『走り方のコツ』をアドバイスしてもらい、1つの不安もないままにスタートラインに並ぶことができた。前回栂池ヒルクライムの反省から海外勢の強烈なスピードに序盤から自分の100%をぶつけない事。コース全体で自分の力を100%出すという走り方を意識しながらスタートまでの時間を過ごした。個人的にはTOJで日本人トップタイムをたたき出した飯野選手をターゲットにした。

ピストルの合図とともに雨の中のヒルクライムレースがスタートした。入りはとてもゆったりとしたペースで進み、そこから予想通り外国勢がペースを上げて進んでいく。自分はそれに反応できないスピードではなかったが、我慢をしながら自分のペースを刻んでいく。まわりは20名ほどの大集団。意識的に集団内にいるのではなく、自分のペースが集団のペースと一致しているという感じ。このコースはコース中盤に斜度の急なポイントがくるのでそこまではとにかく自分のペースを乱さないことに意識を持っていった。レース中盤、斜度の急なポイントでのパワークライムと斜度の緩くなるポイントが交互に現れインターバルがかかり集団は徐々に小さくなっていった。そのポイントで前に見えるのは日本人選手数名。海外勢は視界にとらえる事ができないくらいに前に行ってしまった。前を行くのは池部選手(マトリックス)、清水選手(アンカー)、岩井選手(プジョー)3名。視界には入るが追いつくには相当な力を使う位置にいた。自分は飯野選手、城田選手(ブリッツェン)、鈴木選手(シマノ)、自分の4名でコース中盤の難関ポイントを走っていった。雨が降って路面が濡れていたので、極力シッティング中心で走り、ダンシングのタイヤスリップによるロスを少なくするように意識して走っていった。走り方はコースの最短距離、そして直線的に走るように心がけた。コース終盤飯野選手がパワークライムの後の緩斜面区間でパワーをかけて加速していくのに対応できなく遅れてしまった。その後は3人の我慢比べ。小刻みにペースアップを計り残り500mで一度回転中心のアタック。そして、最後100mからはギアをかけたアタックで3人の中で先着して9位ゴールとなった。栂池よりも後半に上げていく走りができたのが良かった。全体を通して100%の力を発揮できたので自分としては満足の走りとなるヒルクライムレースになった。


全体の感想としては海外勢が強烈的な走りをしているという事と、その後ろに日本勢の戦いがあり、今の段階では1つ壁があるように感じた。今回チームUKYOの狩野選手や土井選手がいなかった影響でその差がハッキリと分かれた形になっているように感じた。日本にいながら海外勢の走りに真正面からぶつかっていける今の環境を最大限利用し自分のレベルアップにつなげていきたいと思う。


今日はレースの応援に駆けつけてくれたCOGの方々、そしてゴール手前で応援してくれた方々の応援がとても力になりました。ありがとうございました。引き続き応援よろしくお願いします。


jpt#7fuji2.jpg
photo by Shigehiko Sato(facebook)


結果:9位(44分57秒)



« J Pro Tour#6Tsugaikekougen Hillclimb | メイン | J Pro Tour#8 Hiroshima Road Classic »

  • cannondale