MTBからROADに転向してのデビュー戦となるJプロツアー第1戦伊吹山ヒルクライムレースに参戦してきた。結果は6位。終始落ち着いた心理状態の中スタートからゴールまで走り抜くことができたと思う。終盤の細かなペースアップを落ち着いて処理しそこから抜け出す力を付ける事で勝利が見えてくると感じたレースとなった。
レースは岐阜県伊吹山ドライブウェイという普段は有料道路でレースが行われた。通常のレースではコース試走を行いある程度のコース状況が分かった上でレースをするのが常だが今回はコースが一般の有料道路である事と冬季の閉鎖期間という事で参加者皆がコースを知らない状況下でのレースとなった。コースの状況はインターネットなどで公開されている2010年のレースをチームで確認してイメージを膨らます事で対応していった。今回の目標はJプロツアー初戦という事で自分の力を隠すことなく発揮しレースの最前線でレース展開する事を1つの目標としてレースに臨んだ。そして、ヒルクライムエースの森本選手を軸に登りに強いチームメイトとチーム力を発揮しチームランキング上位でゴールする事を目標とした。
会場に到着し初めてのJプロツアーの会場雰囲気を楽しみつつ取材対応、レース準備を進めていった。天候は晴れ。会場からはこれから登るコースが目の前に見えていた。
スタート位置は可能な限り前に陣取りスタートの時を待った。スタート直後の道は狭く集団のスピードはノロノロとした状態でレースが始まった。風が強い影響もあり集団内で序盤戦を冷静に見ていた。集団前方にはチームメイトの大場選手と澤田選手がいるのが確認できる。3km付近で何人かが逃げているのが確認できたがそれほどの距離ではないのと緩斜面が続くのが確認できたので集団内で様子を見ながらレースを進めていった。レース中盤第2集団の前方にTaemUKYOの選手が蓋をする形で集団のスピードが一気に落ち込むのが確認できたので集団前方でペースが落ちないようにペース作りをする形でレースを進めた。前には土井選手、飯野選手、愛三伊藤選手の3人が見える。自分の足を削らないペースでまずはこの3人に追い付くように集団を引いていった。原川選手とともに。(ここでまだ気づいていなかった。さらに前にTeamUKYOのホセ選手が逃げていることを)その後、前の3人に追い付き振り出しに戻ったと思ったら土井選手が『うち前に逃げているから』と伝えてくれた。一瞬ウソだと思ったが、その後のバイクサービスからの情報で『先頭との差1分』。。本当だ。しかし前を見ても見えないし、レースを進めるうちにタイム差は広がっていくので集団を積極的に引くチームはいない感じ。TeamUKYO:集団前方かためる。ブリッツェン:飯野選手を中心に回す。愛三:伊藤選手がローテーションに加わる。自分:イーブンペースで走る。他:集団後方に固まる。土井選手だけが余裕な走りに見えるが、それ以外は似たり寄ったり。レース中盤を過ぎて追走集団の人数が減ったところで土井選手が集団から抜け出す形で単独追走。集団も活性化しペースのアップダウンを繰り返す。自分は集団中ほどで様子を見ていた。集団内にはチームメイトはいなく、後方確認しても森本選手がいなく「どうしてだろ?」という考えが浮かぶ。市民参加者の応援が多かった12km地点は集団のペースが上がるのが感じられた。その後も集団はトップのホセ選手を追うというよりも土井選手を追うという形で後半進み、自分はその緩急のあるペースにマイペースで対応し集団から離れないように対応していった。最後1km付近で土井選手が集団とドッキングしペースアップする集団から遅れる形で残りの距離を走っていった。前では土井選手、狩野選手、飯野選手がアタックするのが見えたがそこで動く足はなかった。その後方の選手で最後の力を振り絞っての順位争いがあり6位でゴールとなった。
Jプロツアー初戦で日本のトップ選手達の走りを間近で見れた事でこれからの自分の走りのイメージを鮮明化する事ができた。MTBの時よりもはるかに多いペースの緩急に落ち着いて対応できるようにすることと、勝負がかかった時に出せる出力アップ向上に今後のトレーニングで取り組んでいきたいと感じた。そして、スタート後はレース展開がハッキリと見える位置でレースを進める事が今後の課題だと感じた。チームとしては苦戦のスタートとなったがチームとしての意識を高く持ちこれから始まるシリーズ戦を戦い抜いていきたいと思う。たくさんの応援ありがとうございました。
photo by Shuhei Tsuji(FACEBOOK)