『オリンピックに出場したい』この思いがすべての2012年シーズンでした。
この活動を通じて精神的、肉体的にレベルアップができ国内のレースでは全レースで表彰台、Jシリーズ戦は3度優勝する事ができました。
目標だったオリンピックへの出場は叶いませんでしたが、ここに向かう過程での経験を今後に活かしていきたいと考えております。
今年の活動を通じて国内はもちろん、海外の多くの方と交流を持つ事ができました。
そして、今回の活動を通じてこれまで以上に『山本和弘』という名前、人柄を知ってもらう機会が多くなりました。
この事が大きな財産になっていると同時にこれからの活動の大きな原動力になると確信しています。
今年印象に残っているレースはたくさんあります。
その中で特に想い出深いレースを振り返ります。
まずは今年1つ目のレースとなった南アフリカでのレースです。
これはコースが非常にテクニカルで恐怖心を持った初めてのコースでした。
そんなコースのワールドカップ初戦で自身初となる完走はとても自信につながりました。
2つ目はオリンピックの国別の枠取り合戦最終戦となったワールドカップフランス大会で自己ベストとなる68位でレースを走りきれた事。
この結果日本は国別ランキング17位になり、オリンピックに向けての枠取り合戦は終了しました。
13位までに2枠が与えられるルールのため日本が1枠と確定した瞬間でもありました。
その後帰国し日本国内ではオリンピック選考レースがありました。
ここで2位になり、もし日本に2枠あれば自分が行っていた事を証明するレースとなりました。
その翌週全日本選手権大会が行われ、優勝はできませんでしたが優勝した弟とともに兄弟ワンツーという新たな歴史を作る事ができました。
また、10月に開催されたアジア大陸選手権大会でも兄弟でのワンツーを達成し、『アジアに山本兄弟あり。』というフレーズを世界に発信する事ができました。
この大会では自身がチーム監督兼選手という立場で参加し、出場全カテゴリーでアジアチャンピオンが誕生、日本代表選手すべてが表彰台という日本の歴史的に見ても快挙という成績を残して帰国する事ができました。
そして、2013年のロード選手への転向を発表してMTB選手としての最後のJシリーズ戦で優勝し『有終の美』を飾る事ができた事がとても印象に残っています。
そして、最後。
今年の国内レースにおいてメリダの斉藤亮選手とバトルしたすべてのレースが思い出に残っています。
最高の選手と出会えた事、戦えた事がとてもうれしいです。
MTB選手として悔いの残らない、また来期への気持ちの切り替えにとって最高の形でレースシーズンを終える事ができました。
この素晴らしい体験ができたのもすべて皆様からの応援があっての事だと強く感謝しています。
本当にありがとうございました。
■2012年シーズン主な戦績
・UCI WORLD CUP XCO#1:South Africa55位
・UCI WORLD CUP XCO#2:Belgian129位
・UCI WORLD CUP XCO#3:Czech RepublicDNF
・UCI WORLD CUP XCO#4:France68位
・J series#2:愛媛県八幡浜(オリンピック選考大会2位
・J series#3:北海道ニセコ優勝
・J series#4:長野県富士見町優勝
・J series#5:長野県富士見町2位
・J series#7:長野県白馬町優勝
・2012年MTB全日本選手権大会:長野県富士見町2位
・2012年MTBアジア大陸選手権大会:レバノン2位
ありがとうMTB。