ワールドカップ3戦目となるチェコラウンドに出場してきた。昨年も参加した大会でコース状況、会場周辺の環境を知っていたのでリラックスした状態でチェコ入りする事ができた。ヨーロッパでのレース転戦も最終局面。トラブルなく自分の走り100%を出してゴールしたかったが、コンタクトレンズがレース途中で外れるという初めてのトラブルに遭ってしまいレースを最後まで走る事ができなかった。途中リタイア、順位の付かないレースとなった。
今回のレースはワールドカップ第3戦となるチェコラウンドでワールドカップの中でもトップレベルの観客動員数を誇るレースであった。現在の世界チャンピオンのいる国とあって盛り上がりは一段と高くなっていた。コースもより見て楽しめるものに変更され、走る者にとっても走り応えのあるコースであった。観客との距離も近く、互いにエキサイトしながら走れるコースだった。LIVE映像を撮るカメラは総数25台。チェコ国内では国内放送もされ、一般的な見るスポーツとして浸透しているのを感じ取ることができた。
昨年以上の参加数のレースで総エントリー数150名を越える中でレースが行われた。自分にとってはここから続く大切な4連戦の1つ目なので、自分の走りを余すことなくして最後まで走りきる事が目標であった。スタートは混雑の中で落車もありスムーズではないもののトラブルなくレースをスタートする事ができた。自分の位置では細いコースに入ると渋滞があるので、ここで力を使わないように考えながらはじめの1周回を走っていった。選手を抜けるところで力を使い、無理なところでは力を使わないように意識して走った。2周目からはコース内の混雑も少なくなってきたので力の配分は常にフルスロットル走行。カフェイン入りのジェルを飲んでこの時点から身体のリミットは切れて走っていた。3周目、2人の選手と競り合いながら走ってあっという間の周回だった。4周目も競って登りで先行して下っている時に目に土が入ってしまった。ゴロゴロするものの走行は可能だったので走っていたが、5周目に入ってすぐの箇所でコンタクトレンズが完全に外れて一度コース内で止まってレースを続行するかどうかを考えた。レースは残り2周回。次のレースの事、帰国後の事を考えるとここで無理をする必要はできないと判断してレース途中でバイクから降りた。これまでレース活動をしていて初めてのトラブルでとても戸惑ったが、現実を受け止め次のために気持ちを切り替えようと自分に言い聞かせた。今回のレース中も各所でトレーニングの成果を感じながら走る事ができた。同じミスは繰り返さない。そして遠征最後のワールドカップを悔いのない形でゴールしたいと思っている。自分のためのワールドカップ。次のワールドカップはフランスです。帰国前最後のワールドカップ出場です。引き続き応援よろしくお願いします。