BMC racing CUP-Buchs

2012年4月 2日


今週はスイスの西に位置するBuchsという街で行われたBMC Racing CUPに参戦してきた。レース前の週に29インチのポジションを客観的視点から変更して初めてのレース参戦。結果は32位。結果が伴わないと喜べないが、バイクが身体にフィットして良い状態になってきているのを感じたレースであった。世界一レベルの高いスイスのシリーズ戦で最後まで自分の力をぶつけて走った事。そしてスイスという国がどうしてこんなに強いのかを実際にレース参戦して気づくことができた。


 コースは1周4km強と短めの設定であった。簡単にいうと上って下るという単純なものだったが、中身は凝縮されたコースだった。コースの中にシケインがあったり、上り坂のエスケープゾーンがあった。上り坂はオンロードのパワー系から低速のテクニカル系と多岐にわたっていた。下り道は刃物のような石が並んだ下りが点在し、ライン取りがとても重要になるポイントだった。

レースのスタートはパワークライムから始まった。狭くカーブの多い舗装路の上り道を上っていく。スタートすぐに乳酸でいっぱいになった。集団の流れに乗るのが精いっぱいで前に進んでいく事はできなかった。狭い道に入る前では選手がもみくちゃになってぶつかり合う。大きな選手に押されて一度転倒するもすぐにリカバリーしてレースを再開した。1・2周目は新しいポジションに対する身体の使い方が分からずに戸惑ったが、3周目以降はだんだんとパワーのかけ方、身体の使い方が分かってきてバイクが進むようになってきた。呼吸が荒れると脳が正しいフォームを維持できなくなり、身体がつぶれその度に失速していった。全部でレースは7周だったが、4・5・6周目は自分の中ではバイクを進めることができたと感じている。レース後半、前の選手を詰めて抜いてくことができた。無駄なラインを走らない事、無駄なブレーキングをしない事を常に意識して走った。


 ラストラップ常に前を走っていた選手に近づきスプリント勝負になったが、勝つことができなかった。最後まで追い込み、ゴールした後も気持ちの良い感触が残っていた。細かな点はポジションを見てもらった友永さんと相談しながらこれから調整していきたいと思う。


 今回は友永さんにレース前にも微調整をしてもらい、不安要素なしでスタートできた事が新たな試みだった。ちょっとした変化で良くなれるのが自転車。しかし、ちょっとした変化でダメになってしまうのもまた自転車。今回は良い変化と確かな手ごたえを感じながらのゴールだったので結果以外は収穫多きレース参戦となった。ここスイスに住み、整った環境があるのでフルに活用し自分のレベルアップに努めたいと思う。キャノンデールバイク、信頼のパーツ、そして完璧なサポート体制を力にこれからも活動していきたいと思う。次の週末はレース参戦無しにトレーニングに集中したいと思っている。次はベルギーのワールドカップに参戦する。身体を一度休めてそこからまた身体を爆発させたいと思う。


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