TOHOKU CX&津波被災地訪問

2011年11月14日


先週末は仙台に3日間滞在していました。
今年3月11日の津波で大きな被害のあった近くに滞在していたため、レースの合間を使って津波の被害の大きかった地域を訪問してきました。
想像以上でした。
がれきの山はすでに撤去されていましたが、今もなおその時のまま止まっている場所が多々ありました。
有名な松林の松は少なく、木がまばらにあるだけでした。
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家はほとんどが流されて、家の基礎だけが残っている状態でした。
普通の生活が一瞬でなくなってしまう津波の怖さを感じました。
この場所にいって恐怖を感じました。
あの日、あの時ここにいた方々の恐怖は当事者にしか分からない事だと思います。
ただ、この状況をこの目で見る事が今後の人生において大切な事だと感じました。
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お風呂場だけが残っているお家を見ました。
津波前の生活感がそのままに、取り残されたお風呂場。
身体が動かなくなりました。
お花が添えられていました。
もし自分が同じ体験をしたら。という気持ちになりました。
手つかずの畑を見ました。
いつになったらここでお米を収穫し、それを喜べるのだろう。と。
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あるはずもない場所に船がありました。
海から数kmもある場所にありました。
ここまで津波が来たんだ。と感じました。
しばらく言葉を発することができませんでした。
ただ、この今の状況を知ることができて良かったと感じています。
今まで以上に自分にできる事をやろうと思いました。
今まで以上に今を全力で生きていこうと思いました。


 さて、話は変わって『TOHOKU CX』についてです。
このレースは今年から始まった記念すべき大会となりました。
東北に元気を!東北にシクロクロスを!
との想いから今回の大会が開催されました。
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今回はコース設営から関わり、他にはないコースを完成させることができました。
レース前日には池本選手とともにキッズにスクールを行い、少しでも上達してもらえるようにコースを使いながらバイクの基本的な乗り方、シケインのクリアの仕方など繰り返しました。
上達を体感すると、やっているキッズの目の色が変わるのがわかりました。
とてもやりがいのある時間を過ごすことができました。
レースは今の自分の身体に100%の負荷をかけて走り、優勝する事ができました。
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レース後はキッズレースもあり、そちらでは先導をしながらキッズの走りを見ていました。
周回を重ねるごとに走りがスムーズになっていくのがわかり、キッズの成長の早さを肌で感じる事ができました。
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キッズの先頭の子はゴールが見えると、思いっきり加速し自分とスプリント勝負をしました。
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東北地方の人の温かさそのままの会場の雰囲気はとても気持ちの良いものでした。
東北地方でもシクロクロスの大会が定期的に行われる事で、シクロクロスが東北に根付き、シクロクロスを楽しむライダーが1人でも増える事を願っています。
大会関係者の多くの方々には大変お世話になりました。
今回の仙台遠征では充実した時間を過ごすことができました。
本当にありがとうございました。


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