2011 MTB全日本選手権大会

2011年7月18日


 2011年暑い中開催された2011MTB全日本選手権大会に参戦してきた。日本一を決める大会。優勝を目指して準備を進め、レース当日を迎えた。会場は昨年と同じ長野県富士見パノラマスキー場。昨年の大失速が1年間頭から離れる事がなかった。この日のために、自分にとって最良の環境、最良のトレーニングメニュー、最良のメンタルコントロールを続けてきた。レースは、梅雨明けの暑さ、1000m近い標高、周りの選手の動き、自分の体調のバランスをコントロールしながら優勝目指して『自分らしさ』を忘れないように走り続けた。結果は4位。結果に満足することはできないが、その時を全力で戦った『証し』なので2011年全日本選手権の結果を受け止め、胸を張って生きていきたいと思う。


 レース当日、天候は晴れ。コースコンディションはドライ。肌を刺すような太陽光がレースを過酷なものにするだろう。と想像させた。内臓の調子も良く、自分の体の状態は良好な事が朝感じていた。いつものご飯を食べ、ベッドでレースをイメージしながら仮眠をとりレース会場に向かった。

ウォーミングアップは早めに済ませ、涼しい車内でレース時間を待った。良い緊張感が自分の中にあった。


 スタートラインに並び、スタートを待った。13時、号砲と共にレースはスタートした。周りの流れにのってはじめの上りをクリアしていった。思う事は優勝するための『自分らしさ』を忘れない事。スタートですべてが決まるわけではなく、ゴールする時の事を頭に入れてレースを進めていった。暑さ、標高、周りの走りを意識しながら、その時を全力で展開していった。各ポイントでの全力な応援は、自分の走りに大きなプラスとなった。レースの中盤までは自分がイメージする展開になっていたが、後半で暑さがボディーブローのようにダメージを蓄積し、自分のイメージと差を生む走りに変わっていった。後半は、進みたい自分のイメージと、身体とがうまくバランスがとれていなく蛇行する事もあった。ゴールは暑さで朦朧とする中でのゴールとなった。最大心拍数188拍(96%) 平均心拍数178拍(91%)


 暑さ、暑さ、暑さ、自分の体調、周りの選手の動き、標高とのバランスの中で、その時を全力で走り抜けた結果が2011全日本選手権の結果に表れている。暑さに対する苦手意識、恐怖心は今も尚残っているが、それに打ち勝つ対策方法やペース配分など対応力が上がっている事を実感している。この経験は今後に生かされるだろう。ただ、この事だけを気にしていては世界では戦えなく、この経験をふまえた上でさらなるレベルアップを意識していかなければいけない。自分は今回のレースでUCIポイント60を獲得し、自分のレベルアップが日本の2枠獲得、そしてオリンピック出場に直結するキーマンとなっている事を再認識した。8月からの渡欧に向けて準備を進めていく。今回はキャノンデールスタッフの最良の働きによって走ることに集中する事ができた。そして、LEFTYセッティングに関しても新たな発見があり、収穫を得る事ができた。応援に関してはCOGを中心にたくさんのレースファンの方が応援してくれ、大きな力になった。感謝している。


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photo by NAKAO

 8月からも元気に活動してきます。たくさんのサポーターに支えられ、結果を出す事、レベルアップすることに全力を尽くしていきます。引き続き応援よろしくお願いします。


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