Jシリーズ開幕戦 八幡浜 UCI3 

2011年4月25日


昨年優勝している八幡浜のレースに参戦してきた。結果は優勝。スポンサーであるキャノンデールのサポーター、キャノンデール・オーナーズグループのメンバー、そしてたくさんの応援団の前で期待に応える走りが出来た事を本当にうれしく思う。


 帰国後、時差からくる内臓の不調が続き、レース当日も良くない状態で朝を迎えた。2か月以上海外にいて、自分の身体にとっては逆に日本が外国になっているのだと思う。それでも、気持ちはとても前向きで『レースは、はじめから攻めていく事』しか頭になかった。レースのスタート前は良い状態で集中する事ができた。何も聞こえない。自分のイメージだけを繰り返し、スタート時間を待った。スタートし、数名が飛び出すが落ち着いて走る事が出来ている。前半のシングルトラックは2番手で周りの走りを確認しながら走る事ができた。今日は勝たなければいけないからだ。そして、コース中盤の舗装に出る前で先行し、そのまま通称『桜坂』へ。ここは自分のペースで進んでいく。その後の簡易舗装はプッシュして少し抜けだす形となった。しかし、その後の根っこ区間で後ろが追いついて来るのが分かったので、合わせる形で合流した。


 2周目。後ろ向きな自分が出てきたので深呼吸をして気分を切り替えて走っていた。身体の調子が良くないからだ。

走りながら『攻める走り』と何度もつぶやき、前だけを見て走り続けた。自分にはここまで10レース近く走っている自信があるからだ。


 3周目からは身体の動きがまとまってきて、何の迷いもなくプッシュできるようになってきた。展開はパックを形成しながらのワクワクするもので、走っていて喜びを感じていた。後半少し先行を許すが、冷静に走りを進める事ができた。


 4周目。もう後半か。と感じた。上りでは腰が落ち着き、無駄なくパワーをかける事ができた。


 5周目。勝負は自分ともう一人の2人に絞られた。冷静に、そして自信を持って。簡易舗装の後半でペースを上げる事を決めていたので、そこで力を入れてペダリングしていった。すると、後ろが離れイメージ通りの流れになった。そこからは、ラストスパート。


 6周目ラストラップ。スタートゴール地点はペダルを踏み込み、1秒でも離す事を意識して、その後のシングルトラックはスムースに!を意識。後半の簡易舗装は全開で!最後の根っこの多いシングルトラックはパンクしないように意識しながら、ゴールを目指した。最後は多くのレースファンの方々とハイタッチをしながらゴールラインをくぐる事ができた。最大心拍189拍 平均心拍177拍


 今回のレースは、レースに勝つ事を期待され、多くの方々の応援がうれしくも気持ちにはとても大きな負荷となっていた。そして、帰国後は内臓の不調。レース前はとてもナーバスな状態が続いていた。そんな中、信頼できるキャノンデールのスタッフが3名もサポートに来てくれて、気持ちをリラックスさせてくれた事が今回の勝利には大きくプラスに働いた。期待されて『勝つ』。こんなに気持ちの良い事はない。ヨーロッパの厳しいレースを戦う中で、自身のレベルアップを感じていたので、それを証明することができて良かった。自分よりもレベルの高い所に身を置く事で見えてくる新しい自分。その大切さをこの勝利で実感する事ができた。

 
 シーズンはまだ始まったばかり。今週水曜日にはまたフランスに飛び、少しのオフをとった後、スペイン、ポルトガル、ワールドカップイギリス、ワールドカップドイツのレースに参戦してきます。自分のレベルアップのため。そして、2012年のオリンピックのために。 今できる事を全力で取り組んでいきます!!!


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