Portugal CUP UCI2 Torres Vedras

2011年3月30日


3月最後のレース、ポルトガルで行われたUCI2レベルの『Portugal CUP』に参戦してきた。結果は10位。UCI2 レベルのレースは10位までにポイントが与えられるので、1ポイントを獲得することができた。ポイントは小さな1ポイントだが、自分にとっては大きなポイントだと感じている。『やっと』という気持ちと、『これからはもっと!』という2つの気持ちが今は存在している。ポイントを獲得するため。そして、自分自身が強くなるためにヨーロッパに来ているので、今後も気を引き締めて残りのレースを戦っていきたいと強く感じている。


すでにヨーロッパラウンドが始まって8レース目の今回は気持ち的に一番良い状態で臨む事ができた。

ポルトガルへは飛行機で移動し万全の体制でレース会場に移動することができた。土曜日に試走を済ませ、上って下るというシンプルなコースだったため試走を短めにして、オンロードで足を回した。今週はレース前に十分な休養を挟んだので心拍の反応が良く、ポイント獲得のイメージが持てた。
 日曜日。天気は曇り。前日の夜に降った雨の影響でコースはかなりのマッド状態という情報が入っていた。前回のスペインのレースも雨だったのでマッド状態に対する不安感はなく、前向きな気持ちでスタートラインに立てた。UCIポイントが少ない影響でスタートの列は5列目。スタート前に日本の地震に対する黙祷が1分間行われた。会場は静まり返った。
 スタートは後ろの列だった影響で思うように前に行く事ができなかった。しかし、冷静に今を見る事ができてその後の長い上り坂で前に行く事ができた。最近イメージしている『追い込みながらも冷静に』がレース中もできているのがわかった。これはレース経験がそうさせていると思う。混戦の中、マッド状態で自転車を押して進むところがあって、ここでは軽量なFLASHに感謝した瞬間だった。あと、足場が悪く、周りは滑っている中も自分は滑ることなく進む事ができた。全身の力を抜いて踏ん張る。北海道生まれの自分は自然と滑る路面に対する耐性が備わっているのだ。トップが見える位置で山の頂上をクリアし、下りに入っていった。自分もそうだが、周りも右左とまっすぐ走れない状態で下っていく。ロスなく走るようにバイクをコントロールし、下っていった。その後、思いもしなかった事が起こった。コース変更である。しかも簡単になるのではなく、ハードになっていて、これには本当に手こずった。約150mの上り坂は途中で手を着かないと上れないくらいの斜度で、もちろんバイクを押す。そして担ぐ。の連続でここは歩きながら進むしかなかった。その後の下りもツルツルで乗っていくとタイムロスになるので、バイクを押して進んでいった。下りきると後輪は回らない状態になっていて、手で泥をぬぐい取り再度バイクを進めていった。自分はLEFTYのおかげで前輪の心配をしなくて良かった。1周を終え、順位はわからないがポイント圏内の近くにいる事を感じながら2周目に入っていった。その後、バイクを進める事に全神経を集中させていった。周りの選手にペースを合わせるのではなく、自分の攻めた走りで前に行く事を意識していった。
3周目4周目になると集中力が上がっていくのがわかった。下りで足を着いていたところもバイクの中心に乗ったままクリアできた。身体が良い意味でリラックスできていた。
6周目。ファイナルラップ。身体の疲労感は感じるが、そこからパワーが出てくるのを感じて走っていた。練習の成果だ!と気持ちよくなった。結果は10位。最大心拍188拍。平均心拍数176拍。
UCIポイントを1ポイントだが獲得できた事は素直に喜びたいと思う。ただ、これはすでに過去の事で次のレースへ気持ちを切り替えなくてはいけない。今回のレースで見えた課題を今週修正して次のUCI1レベルのレースに備えたいと思う。


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