結果:3位
コース:6000m×7Laps=42.00km
時間:2時間04分28秒 (20.2km/H)
レポート:
2009年Jシリーズ戦ラストの瀬女高原のレースに参戦してきた。結果は今年初の表彰台3位入賞。今年は万全の体制の中表彰台に上がれない厳しいシーズンで、この最終戦で表彰台に上がれたことが本当にうれしかった。ここまで支えてくれた家族、スポンサー、コーチには感謝の気持ちでいっぱいである。
レース当日。天候は晴れ。気温は半袖でちょうど良いくらいのレース日和だった。レース前いつものようにパスタを食べて準備を進める。ウォーミングアップは1時間前から少しづつ始めた。途中ブレーキにトラブルがあったが、メカニックの迅速な対応で順調に身体を温めていった。
スタート位置は1列目。前日の雨の影響で路面は濡れてスタート地点もグチョグチョしていた。スタート時間が迫るにつれて集中力が増していくのが分かり、レースを走っている自分をイメージすることができた。そして、BANNN。レースがスタートした。はじめに飛びだしたのはTREKディラン選手。その後ろに幸平、自分と並び始めの坂をのぼっていった。頂上付近で辻浦選手がペースを上げ次にディラン選手、幸平、自分、セイヤの順でジープロードを上りきった。1つ目の下りは根っこと泥でスリッピーだったが、バイクのプロペダルを解除し対応した。下りの得意な辻浦選手は下りでもペースを上げて進んでいった。下りきったころには、少し離れて辻浦選手。その後ろにディラン選手、幸平、自分が固まり狭いシングルトラックを進んでいった。コースの折り返し地点となる舗装区間での踏み返しで一気にペースが上がり、そこで自分は遅れてしまった。それでもレースは始まったばかりで、ハイパワーを必要とする平坦区間に自信があったので離れないように必死でペダルを回した。立体交差のポイントに来るころには辻浦選手、幸平、ディラン選手、自分と等間隔でレースは進み、とにかくディラン選手に追いつこう!とレースを進めた。1周目はそのままの状態で終了し、2周目へと進んだ。
2周目。始まってすぐの上りで一気に追いつき、一緒に下り始めた。下り区間、そしてその後のボコボコ区間もフルサスに乗る自分は終始落ち着いて走ることができた。ペースはともに一緒でシングルトラックを2人で進んでいった。舗装区間に入り、前に出たい自分、前を譲らないディラン選手という形で短い劇坂ポイントに進んだ。そこで相手がよろけた隙に右から一気に抜き、その後の平坦区間でギアをかけ離しにかかった。前を見れば幸平はまだ見える位置にいて、辻浦選手は見えなかった、それでも息が上がり、だんだん興奮してくるのがわかった。2周目を終えるころには後ろから武井選手も追いついてきて3人同時に3周目へと突入した。
3周目。変わらず初めの上りは前だけを見て走り続けた。幸平の背中が見える。気持ちは前へ前へ。上りきるころには自分が少し先行する形となったため、上りきった平坦でペースを上げ、そのまま突っ込むように下りを飛ばしていった。今日の下りは切れてるぜ?!なんて思いながら根っこの上を飛ぶように走っていった。単独3位になった自分は前の2人に集中して走り続けた。前を走る2人は強くうまい。それに対応するには少しでもミスを減らし、自分のBESTを!という気持ちで走った。このころからバイカーズハイになり、気持ち良くなってきた。前との差を少しでも縮める!とギアをかけていった。
4周目。集中力はますます増えていった。気持ちは表彰台!
5周目。前を走る辻浦選手がパンクという情報が入った。気持ちは変わらず表彰台。
6周目。前と詰まってるよ?の声援。俄然気持ちが盛り上がった。しかし自分もトラブルには注意しなければ!と思いながら走り続けた。このとき、チラチラ見える前。そして後ろ。後ろはメキメキと力をつけている竹之内選手。前を凝視しながらも、後ろをチラッと見る感じでBESTな走りに集中した。6周目を終えるころには辻浦選手をはっきり確認できる位置まで近づき、後ろは15秒まで詰められていた。気持ちは「表彰台だぁ?!」と歯を食いしばりラストラップに突入した。
7周目ラストラップ。最後のコーラに口をつけ気持ちを切り替えラストスパートをかけた。はじめの上り坂をあっという間に上り切り、そこからはとにかくギアをかけて進んでいった。立体交差の所を過ぎたところで先頭の幸平とアイコンタクトをし、最後の上り坂を踏み倒していった。すぐそこに辻浦選手。しかし、彼もうまく差を使い最後のコースを走っていった。自分は最後の直線を全力で走り、追いつけない事がわかったとの同時に表彰台が確定したことがわかった。うれしかった。最後はゴールを噛みしめるかのようにゴールラインをくぐった。
ゴールして「やった?。」が一口目にでた。表彰台に上れない苦しみからの反動。そして弟である幸平と一緒の表彰台に上がれることへの喜びから出た言葉だと思う。本当にうれしかった。
来年の事は何も分からないが、ピンチをチャンスに変えていけたらいいな。と思う。そして、多くの方々に支えられてレース活動ができていることを心から感謝するとともに、一番好きなことを全力で取り組める環境を整えてくれている家族に最大の感謝をしたいと思う。ありがとう。会場では本当にたくさんの応援があり、今回は声援をパワーにすることができた。
2009年自分を支えてくれたスポンサー、コーチ、ファンの方々、本当に本当にありがとうございました。
photo by endo
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