・ レース名 JシリーズXCO#2
・ 日時 2008年5月18日
・ 場所 仙台市泉ヶ岳スキー場
・ 距離 6.0km×6Laps 36km
・ 結果 5位 (男子エリート 65人中)
1位 山本幸平(アンカー) 1:44:30
2位 小笠原崇裕(OGA・CORRATEC) 1:45:15
3位 辻浦圭一(アンカー) 1:46:22
4位 小野寺健(SUBARU GARY FISHER)1:46:30
5位 山本和弘(cannondale YOU CAN) 1:47:01
・レースアベレージスピード 20.1km/h
・ レースサポート 「サイクルショップ YOUCAN八王子店」
・ レース使用機材
フレーム キャノンデール タウリンSサイズ
サスペンション LEFTY 110SL 95PSI
ギア (2×9) F 44T・29T R 11T?34T
ステム ?20度130mm
タイヤ MAXXIS 「CROSSMARK 26×2.1」F・R 2.2気圧
ホイール MAVIC SLR
ブレーキ MAGURA marta SL
ペダル crankbrothers 「candy 4ti」
シューズ DIADORA 「TEAMRACER CARBON MTB」
ヘルメット BELL 「Sweep R」
サングラス adidas 「evil eye pro race edition」 a126 L
チェーン KMC 「KMC?X9」
チェーンオイル EVERS 「CARBON CHAIN SPRAY DRY」
レースウェア ON?YO?NE
(順不同)
・ レースレポート
今シーズン2戦目となる仙台泉ヶ岳。初戦の良いイメージをそのままに仙台市に到着した。会場にはレース前日に到着。試走時間に雨が降りコースはマッド状態になったが、試走を入念にこなす。はじめはMAXXISのマッドタイヤ「MEDUSA」で1周走り、コースを確認。今までも高速コースだったが、さらに高速化され集中力が要求されるコースへと変更されていた。ひとつのミスが大きく影響するコースだと感じた。2周目は、少しスピードを上げて走るためにタイヤを「MONORAIL」に変更。多少のマッド状態なら「MONORAIL」でいけると確信。試走を終えた。
レース当日、天候は晴れ。気温は20度前後と快適。タイヤは前クラスの走りを見て、コースがほぼDRYコースだと確認できたので、転がり抵抗の少ない「CROSSMARK」を選択。高速ジープロードと芝生での踏みの軽さを優先し「CROSSMARK」に決めた。そして、チェーンオイルはEVERS 「CARBON CHAIN SPRAY DRY」を使用。脱脂した「KMC?X9」チェーンへの時間差2度噴きかけで、チェーン摩擦を極力ZEROに近づけた。マシンは完璧。
周囲では、フランスから帰ってきた弟との「兄弟対決だね!」と声をかけられる。「そうできればいいが、まずは自分の走りをします!」と返答。スタートが近づくにつれて、身体が「追い込みたい!!!!!!」と叫ぶようになってきた。
photo by natsuki yamada
スタートは14:00。周回数は6周と翌週のレースへの影響を考慮し例年より少ない設定にされた。そのため、レースは1時間45分くらいと予想された。召集時間まで入念にウォーミングアップを続けた。スタート位置は1列目中央。僕の左には弟幸平。その隣には小野寺健選手。どさんこ3人が1列に並んだ。フロントサスペンションをロックし、準備は万端。スタートの号砲を待った。「バンッ!」レースがスタートした。スタートダッシュは、小野寺選手。その後ろに幸平。そして、TREK竹之内選手が続いた。次に僕で全体を把握できる好位置をキープした。スタートは問題なくいったが、サスペンションを解除した時にペダルが地面に当たってしまい、転倒しそうになった。しかし、なんとか回避し、ペースアップする前を追った。スタートしてからは、しばらく上りが続くのだが、そこで抜いたり抜かれたりで順位が入れ代った。そこは、とにかく全力で、狭いシングルトラックの入り口まで全開でペダルを回した。そして、シングルトラック入り口。僕は4番手で入っていった。ミスなく、呼吸を整えることに集中し、シングルトラックを進む。前3人とは少し間隔がひらいてしまった。下りでヒザが硬く、なんだかうまく下れていないことに気づく。先程の転倒回避で変な力がかかったみたいだ。身体が硬い。ヒザで地面の衝撃をうまく吸収できないから、チェーンが暴れて、チェーンジャムを数回。下りで小笠原選手に抜かれた。でも、まだまだ先頭は見えているし、その先の高速ジープロードで身体のスイッチを切り替える事ができた。仙台名物、高速ジープロード。砂利の上を浮いているように進んでいく。その後、ジープロードのだらだらした上りで、先頭3人を追い出した。この時点で、前は幸平、辻浦選手、小野寺選手。追う集団は、僕、小笠原選手、ディラン選手の3人。「CROSSMARK」の転がり抵抗の軽さを生かし、前との差を縮めていく。そのジープロードで小野寺選手を吸収し、前のアンカーコンビを追いかけた。1周目終了。前アンカーコンビとは5秒差で、3位通過。
photo by yuko sasaki
追いつきたいから、全開でペダルを回す。スタート地点を過ぎてからの上りで、小笠原選手がスルスル加速していく。それに合わせたかったが、うまくリズムにのれなく、離れてしまった。(ここが今回1番悪いところ。後に小笠原選手は前に合流)少し間をあけて、追いかけた。距離は少しなんだけど、追いつけない厳しい状態。一緒にいたディラン選手は遅れて、4位単独になった。前に見える3人を追って、2周目終了。先頭集団とは45秒差。
ただただ追うだけ。走っていると身体が熱くなり、大量の汗をかいているから、多めに水分補給することも意識。初戦のように攣りたくないからね。3周目。一緒に走っていたのは小野寺選手。今年から29インチバイクをあやつる選手だ。思惑は一緒で前に追いつきたい。前3人がバラバラになっているという情報が入っていたので、「一人でもいいから吸収したい!」と思っていた。コースの開けたところでは、バラバラな3人が見えた。なかなか差がつまらない3周目。3周目終了。
4周目へ。4周目は、小野寺選手のミスなどで、また4位一人旅となった。この頃、辻浦選手がメカトラという情報を聞いた。身体はどこもおかしなところもないし、前を追うことに集中できていた。4周目終了。3位辻浦選手とは50秒差。スタート地点から辻浦選手の姿をハッキリ確認する事ができた。
5周目へ。「表彰台。」の文字が頭から離れない。必死にペダルを回した。しかし、このとき、1分くらい離れていた小野寺選手が後ろから迫ってきているのがわかっていた。くそっ!5周目終了時点で、3位辻浦選手とは50秒差。後ろ小野寺選手までは10秒差だった。
photo by yuko sasaki
6周目、ラストLAPだ。もちろん、力の限りペースを上げた。でも、後ろから迫ってくる小野寺選手。コース中1番長いシングルトラックの入り口で追いつかれ、隙をつかれ先にシングルトラック侵入を許してしまった。(ここが今回2番目に悪かったところ。)その後、下りで少し間をあけられた。僕も全開だが、あっちも全開。差が縮まらないまま、後半のダラダラ上りに。今年の上りには自信があるから、「全開で走りました。でも、追いつけませんでした。」という状態。そのまま、5位ゴールとなった。
最後は、自分の中で諦めたわけでもないし、力を抜いたわけでもない。ミスもなかったし、できることはやった。シングルトラックを先に入っていればどうなったかわからないけど、それは「たられば」の話。2周目すぐの小笠原選手に離されてしまったのも、今になって良く考えると整理できているし、もし今度同じような場面がきても同じ失敗をしない自信が今はある。だから、大丈夫。レースが終わった今、すべてを振り返って、すべてを自分の中で消化できている。こんな感覚初めてだ。正直、苦手意識のある仙台のコースをこれだけ落ち着いて走れた事に驚いている。そして、苦手意識がなくなっていることにも気づいた。
次戦愛媛県八幡浜は、今まで以上に良いイメージでスタートラインに立てそうだ。今回の5位という結果は良くないが、自分の中で今までにない新しいスイッチを入れることができた。それが大きな収獲だ。トップ幸平とは、2分31秒の差。幸平は世界チャンピオンと9分弱で走るから、世界チャンピオンとは11分30秒の差。今回のコースだったら、ギリギリ完走レベルか。もっと強くならなければ!今から、今週末のレースのイメージができているから、良い走りができそうだ!
今後とも、応援・レポートよろしくお願いします。
『LAPタイムグラフ』(資料 JMAresult)