レースレポート
山本和弘
大会名・・・2007年JCF MTBジャパンシリーズ長野白馬さのさかXC#5
日時・・・2007年7月29日
場所・・・サンナルピナ白馬さのさかスキー場
競技内容・・・マウンテンバイク クロスカントリー エリートクラス
天候・・・曇り時々雨 (コースコンディション ゲレンデ・・・ドライ シングルトラック・・・マッド)
チーム名・・・キャノンデール・ディアドラレーシングチーム
使用機材 マシン・・・キャノンデール スカルペル(Sサイズ)
ブレーキ・・・MAGURA マルタSL
ホイール・・・MAVIC CROSSMAX SLR
タイヤ・・・MAXXIS CROSSMARK USTチューブレス(26×2.1)
シューズ・・・DIADORA TEAMRACER MTB CARBON
サングラス・・・adidas (supernova プロトタイプ)
ヘルメット・・・BELL スイープR
ペダル・・・crankbrothers (egg beater 2ti)
バーエンド・・・BBB
チェーンオイル・・・EVERS PRO “DRY”(carbon chain spray)
マシンケアキット・・・PEDRO’S
レース結果・・・6位
1位竹谷選手(SPECIALIZED)
2位山本幸平選手(チームブリヂストン・アンカー)
3位武井選手(FORZA)
レースレポート・・・
全日本が終わり、連戦となったJシリーズ5戦目。場所は長野県白馬さのさかスキー場。今年から、UCIポイント(国際ポイント)が加算されるレースとなり、いつになく盛り上がったレースとなった。コースは、日本屈指のヒルクライムコースであり、スタート100mで1km強を直登する個性あふれるコースとなっている。その長い登り坂は「PARADAISE UPHILL」と名づけられ、走る本人は全くパラダイスではないが、上りがあまりにもキツく違った意味でパラダイスの世界(天国)に突入できる、素晴らしいコースである。
今回、レース前日まで雨が降っていたため、林の中はマッド状態だった。しかし、ゲレンデの直登ゾーンはドライ。どこを優先するかでタイヤ選択は分かれた。そこで、僕は、ゲレンデなど、固く締まった路面で最高の走りをしてくれる「CROSS MARK」を選択した。しかし、空気圧はいつもの2.0気圧前後のものから1.8気圧まで落として使うことを選んだ。これは、ドライ状態での踏みの軽さを生かしながら、マッドな下りでしっかりグリップさせる最適な空気圧なのである。これを武器にこのコースを攻略しようと考えた。レース当日は1周5.2kmを6周で争われた。先週、全日本が終わり、今までにないほど好調な平日を送り、優勝をイメージしながらレース当日を迎えた。気持ちも、身体も最高潮の状態でスタートラインに立つ事ができた。
「自分に負けない。」それを自分に言い聞かせ、スタート1分前。大きな深呼吸をし、「バンンッ!!!!」の号砲。身体の反応が良く、1番ではじめの登りを登りだす。グングン加速していく。登りの中ほどまで行った時には、5番手前後。まだトップとは差がない。上がる息、上がる心拍。「自分に負けるな。」それを思いながら登っていった。頂上に上ると、少し平坦区間があるのだが、そこで5秒程度前に開けられてしまった。順位は5位。そのまま、長いシングルトラック(下り)を進んでいった。前では、はじけるチェーンの音。「まだまだ、前にいる。」「まずは追いつこう!」っと。思い続ける。長い下りでは追いつくことができなかった。そして、また上りが続く。先頭がはっきり確認できた。「まずはあそこ、先頭だぁ?」とペダルを踏んでいった。身体は1周目にして、ランナーズハイ状態になり、気持ちがのってきた。しかし、追いつけなかった。そこから、また下りが少しだけ続くのだが、「ここで追いつかなきゃ!」と攻めて下っている時に、単純なミスで転んでしまった。「あ’’???やってしまったぁ?」本当にくだらないミスをしてしまった。そこから、少しリズムが崩れてしまい、一度自分の殻に閉じこもった走りにスイッチ。良いリズムを取り戻すべく、もくもくと走った。前とは30秒。1周目が終了した。順位は5位。
2周目。また長い登りがリズムを狂わす。しかし、「自分に負けない。」これを思い出す。後ろから選手が追いついてくるが、自分のリズムを大切に走った。長い登りを何とか登ったが、まだリズムがおかしい。下りはうまく下る事ができ、後ろに追いつかれることはなかった。しかし、前とは離され、悔しかった。2周目終了。先頭に1分強離されてしまった。
3周目。まだ変な身体。2つ目の登り坂で、2人のライダーに抜かれた。合わせる事ができなかった。順位は7位。でも、下りで一気に追いつくことができ、その後の平坦区間で加速し、1人は抜く事ができた。順位は6位。前の選手は上りが速い。ズンズン登っていく。それに追いつこうと必死に追いかけた。その感じで、4周、5周。と周回を重ねる。5周目後半から、身体のリズムが整いだし、元気になってきた。
6周目。ファイナルラップ。最後まで踏み続け、6位でゴールした。
今回のレースは、終始集中して走ることができたが、何か1つかみ合わなかった。「自分に負けない。」それだけは思い続けた。僕は、こんな状態でも優勝争いに絡んでいける選手になりたい。だから、頑張る。
僕はこれからも走り続ける。
これからも、応援&サポートよろしくお願い致します。
キャノンデール・ディアドラレーシングチーム 山本和弘