2007JCF富士見パノラマジャパンシリーズJ1XC第4戦

2007年6月 5日


レースレポート   
                             山本和弘

大会名・・・2007JCF富士見パノラマジャパンシリーズJ1XC第4戦
日時・・・2007年6月3日
場所・・・富士見パノラマスキー場
競技内容・・・マウンテンバイク クロスカントリー エリートクラス
天候・・・晴れ (コースコンディション ドライ)
チーム名・・・キャノンデール・ディアドラレーシングチーム
使用機材  マシン・・・キャノンデール スカルペル(Sサイズ)
      ブレーキ・・・MAGURA マルタSL
      ホイール・・・MAVIC CROSSMAX SLR
      タイヤ・・・MAXXIS HIGH ROLLER USTチューブレス(26×2.1)
      シューズ・・・DIADORA TEAMRACER MTB CARBON
      サングラス・・・adidas (supernova)
      ヘルメット・・・BELL スイープR
      ペダル・・・crankbrothers (egg beater 2ti)
      バーエンド・・・BBB
      チェーンオイル・・・EVERS PRO “DRY”(carbon chain spray)
マシンケアキット・・・PEDRO’S

レース結果・・・17位
            1位白石選手(シマノドリンキング)
            2位竹谷選手(SPECIALIZED)
            3位野口選手(TREK)

レースレポート・・・
 今回は、先週の第3戦仙台に続き、第4戦富士見パノラマのレースに参戦してきた。結果は、自分の納得いくものにならなかった。今回は全くレースができなかったし、誰かと争ったわけでもない。自滅のレースとなった。
 

レース当日は、先週に続き天候は晴れ。気温も20度前後とレース日和な気象条件となった。コースは、アップダウンが細かく続くインターバルのかかるコースで、リズムが大切なコースである。1周4キロを8周するコースで争われた。今回タイヤはMAXXIS HIGH ROLLER UST(26×2.1)を選択。選択理由は、硬く締まった土の上での「走りの軽さ」と、荒れた路面でのパンクのリスクを減らすために2.1という太さのタイヤを選択した。空気圧は2.0気圧。横に張り出したサイドブロックが芝生のコーナーで、最高の安心感を与えてくれた。このタイヤは、「前へ前へ!」と思う自分の気持ちを可能にしてくれるタイヤである。そして、僕の視界をプロテクトしてくれている「adidas eyewear」から新しいレンズを提供していただいた。自転車用に開発されたというNEWレンズは、透明感があり、暗闇の中への急な変化にも対応できる優れものだった。今回はレース3時間半前に会場入りし、入念に準備を重ねた。
 準備中、「そろそろ頼むよ!」などの激励を頂き、「もちろんです!」と応えながらスタートを待った。焦っているわけではないが、自分の中でも「スカッ!」としたレースをしいたい一心で、これまでの日々を過ごしてきた。スタッフの気配りや、応援に来ていただいた人々の顔からも、自分と同じ気持ちを察す事ができた。スタートまでは、自分の良い走りをリピートし続けた。
 スタートは14:00。ランキング4番の僕は、好ポジションでのスタートとなった。スタート1分前。スタッフとのハイタッチで、気持ちをレースモードに切り替えた。
30秒・15秒・・・。「バンッ!」。一斉にスタート。また出遅れてしまった。でも、はじめの下りまでに良い位置をキープしたいので、全開でペダルを踏んだ。そして、下りの入り口を6番で通過し、下りに入っていった。大きく深呼吸をして、体をリラックスさせて、下り切るまでに心拍を一気に落とすように心掛けた。しかし、心拍が思うように落ちない。。。呼吸も整わない。。。そんな状態ではじめの下りを下りきった。そこから、駐車場の脇を踏ん張り、そのまま登り道に入っていった。心臓は「バックン、バックン!」なり続け、明らかにいつもの体調でないことがわかった。それでも、回りも「ハァ?、ハァ?」言っていたので、「自分だけじゃない。周りも苦しい。」と言い聞かせ、ダラダラと続く道を6番で登っていった。このとき「まだ踏み込めば、前にはいける。でもこれ以上の負荷を続けたら・・・・」という自分との葛藤があった。そして、この状態でレースは続いた。気持ちで負けたくないから、無理やり踏む。だけど、体の復活が遅くて、どんどん体はきつくなる。きついから体の軸がずれ始める。そして、体の弱い部分が傷み始めた。だから、体の使い方を変えて、様々な乗り方を試してみる。でも「カチッ!」とはまるポジションをとることができない。コースは、細かなアップダウンが続く。1つの登りごとに体の痛みは増していった。トップとはどんどん、タイム差がついていく。でも、追い込めない僕。ごまかしの効かないコース。素の自分がでるレース。どこかに行ってしまいそうな自分の気持ち。でも、それを自分に戻してくれる多くの声援。やさしい言葉、厳しい言葉、小さな言葉、大きい言葉、すべてが僕の耳に入ってきた。
 レースの展開は全く記憶できていない、今レース。何度も止まりそうになったが、レースをやめる理由が僕にはないので、最後まで走り続けた。結果は17位。
 「かっこ悪い自分」を受け止め、「多くの意見」を吸収し、「素直に」、そして「前向きに」取り組んでいきます。
 「前向きな」な自分を見失わないように、これからも続けてまいります。
本当にたくさんの応援・サポートの中で、走れることに感謝しています。皆さんの気持ちを力に変えれるような選手、自分の思ったことを実行にうつせる選手になってみせます!
応援してくださる一人一人にお礼を言いたいのですが、それができないので、この場を借りて、御礼申し上げます。
 これからも、走り続けてまいりますので、よろしくお願い致します。

 キャノンデール・ディアドラレーシングチーム  山本和弘


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